世界史
No.15 インド古典文化の黄金期

北インドの大王国

グプタ朝

グプタ朝は、チャンドラグプタ2世の治世下で最盛期を迎え、北インド全域を統治する大王国になりました。
グプタ朝の統治下で仏教やジャイナ教が盛んになりました。
また、バラモンが再び重んじられ、バラモンの言葉であるサンスクリット語が公用語化されました。
グプタ朝は、中央アジアの遊牧民エフタルの進出や地方勢力の台頭で衰退し、6世紀半ばに滅亡しました。
チャンドラグプタ2世時代のグプタ朝
チャンドラグプタ2世時代のグプタ朝
ヒンドゥー教は、シヴァ神ヴィシュヌ神などを主神とする多神教です。
特定の教義や聖典に基づかず、日々の生活と密接に関わるという特徴があります。
シヴァ神
シヴァ神
- 『マヌ法典』 :::lead 人類の始祖とされるマヌが述べたことをまとめた法典で、ヴァルナごとの規範やバラモンが最高位であることを強調 ::: - 『マハーバーラタ』 :::lead サンスクリット語で書かれた古代インドの叙事詩 ::: - 『ラーマーヤナ』 :::lead 王子ラーマとその妻シータ-との物語を描く、サンスクリット語による叙事詩 ::: - 『シャクンタラー』 :::lead 宮廷詩人カーリダーサがつくった戯曲 ::: #### 自然科学
十進法やゼロの概念が生み出されました。
のちにイスラーム世界に伝えられ、自然科学を発展させました。
#### 美術
ガンダーラに見られたヘレニズム文化の影響が薄れ、純インド的な特徴をもつグプタ様式が成立しました。
アジャンター石窟の壁面に描かれた絵画は、グプタ様式の代表作とされています。
アジャンター石窟の壁画
7世紀半ばまでに、ヴァルダナ朝は急速に衰退しました。
ハルシャ王時代のヴァルダナ朝
ハルシャ王時代のヴァルダナ朝
しかし、信仰に関して排他的ではなく、仏教・ジャイナ教にも保護を与えました。
#### 他宗の排斥
6世紀半ばから仏教・ジャイナ教を排斥するバクティ運動が盛んになりました。
インドでの仏教・ジャイナ教は衰退に向かっていきました。
地方政権の分裂時代に入りました。
ベンガル地方の王朝は、ナーランダーを仏教の中心地として復活させ、インドでの仏教に最後の繁栄期をもたらしました。