世界史No.5 エーゲ文明とポリス
エーゲ世界
エーゲ文明
前3000年以降、青銅器を利器とする文明が、エーゲ海にいくつか成立しました。
エーゲ文明と総称されるこれらの文明は、次の3つが代表とされます。
- クレタ文明
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前2000~前1400年頃、クレタ島で栄えた文明
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- ミケーネ文明
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前1600~前1200年頃、ペロポネソス半島で栄えた文明
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- トロイア(トロヤ)文明
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前2600~前1200年頃、小アジアで栄えた文明
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エーゲ海
中心地:クレタ島のクノッソス
民族系統:不明
特徴:外部勢力への警戒心希薄(外壁なしの宮殿)、海洋民族らしさ(開放的)
文字:線文字A(未解読)

ミノタウロス伝説
発見者:ドイツ人シュリーマン
中心地:ミケーネ・ティリンス・ピュロス
民族系統:南下したギリシア人
特徴:戦闘的で高い軍事的関心(巨大な城壁)、小王国の分立、貢納王政(支配者が農民や商人を支配し、徴税を強制する政治形態)
文字:線文字B(イギリス人ヴェントリスが解読)
シュリーマン
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ンホメロスの叙事詩の歴史性を信じて発掘に成功
線文字B
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線文字Aを改良した文字

クノッソス宮殿
ミケーネ文明のギリシア人は、クレタ島に侵入し、トロイアとも抗争しました。
しかし前1200年頃、「海の民」の侵入なども要因として突然滅亡しました。
以降400年間、ギリシア史は「暗黒時代」という混乱時代が続き、鉄器を利器とする時代へと移行しました。

黄金のマスク(アガメムノンのマスク)
この間、ギリシア人は定住地を求めて移動し、方言の違いで次の3種に分かれました。
- イオニア人
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バルカン半島南東部や小アジア西岸に定住したギリシア人一派
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- アイオリス人
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小アジア西北部に定住したギリシア人一派
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- ドーリア人
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バルカン半島南部やエーゲ諸島に定住したギリシア人一派
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ポリスの成立
ポリスの成立と暗黒時代の終焉
前8世紀、各地の有力者の指導の下、ギリシア人の定住が促されました。
城山アクロポリスを中心に集住(シノイキスモス)する都市が現れました。
これらポリスと呼ばれる都市が現れたことで社会が安定し、暗黒時代は終わりました。

トロイアの木馬
社会の安定は人口増加・土地不足を招きました。
前8世紀半ば、ギリシア人は従属させた地域の開発を始め、地中海と黒海の沿岸各地に植民市を建設し、交易を活発化させました。
商業活動では、フェニキア文字を基につくったアルファベットを用いました。
#### 代表的な植民市
ビザンティオン
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onclick="chg(this)" class="all">ビザンティオンボスフォラス海峡に面して建設された植民市
マッサリア
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onclick="chg(this)" class="all">マッサリア南フランスに建設された植民市で、マルセイユの前身
ネアポリス
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南イタリアに建設された植民市で、ナポリの前身
独立と同胞意識
各ポリスは独立していて、古代のギリシア人は統一国家をもちませんでした。
しかし、彼らは中部ギリシアの聖地デルフォイでのアポロン神の神託、4年に1度開かれるオリンピアの祭典を通じて同一民族の意識をもち続けました。
彼らは自分たちをヘレネス(ギリシア人)と呼び、また異民族をバルバロイ(訳の分からない言葉を話すもの)と呼んで区別しました。

アクロポリス
ポリスの住民
ポリスの住民は、自由な市民とこれに隷属する奴隷からなりました。
市民には、さらに貴族と平民の区別がありました。
貴族は、高価な武器を身につけ、騎馬で移動する戦士で、国防の主力を担いました。
前7世紀までに、少数の貴族が政治を独占する貴族政が一般的になりました。
ポリスの構造と役割
ポリスは、城壁で囲まれた「市域」と周辺の「田園」から成り立ちました。
#### 市域
アクロポリス
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onclick="chg(this)" class="all">アクロポリス市域の中心にあり、城山であると同時に神聖な場
アゴラ
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onclick="chg(this)" class="all">アゴラアクロポリスのふもとにあり、市場や集会が開かれる公共広場

ギリシア人の分布
アリストテレスは、ポリスにおいて仕事を分業して生きる動物が人間であり、その幸福や徳もポリスの生活でのみ実現されると考えました。
そのため、「人間はポリス的動物である」と定義しました。

オリンピアの祭典
